こんにちは、Tamakoです。今回は私が10年近く愛用(と言いつつほとんど使えていない)した「エルメスのジプシエール37cm」について語りたいと思います。このカバンが私の手元を離れる決断をした背景や、ブランド品との向き合い方の変化をお話しします。
エルメスのジプシエール37cmとの出会い
ブランド品を手にするチャンス
私がエルメスのジプシエール37cmを手にしたのは今から約10年前のことです。譲っていただいたもので、新品ではありませんでしたが、それでもエルメスのカバンが自分のものになるという高揚感は言葉にできないものでした。当時、まだ子どもが生まれたばかりで、自由な時間やお金に余裕がない中、このカバンが特別な存在に思えたのは確かです。
ジプシエール37cmの特徴と魅力
「メンズバーキン」と呼ばれるジプシエール37cmは、その名の通りかなり大きく、重さも約1.3kgあります。高級感あふれるデザインとエルメスならではの上質な革の質感は、一目でわかるほどの存在感を放っています。しかし、その魅力の裏側には、開け閉めのしにくさや、持ち運びの不便さという実用面での課題も隠れていました。
私のライフスタイルとのギャップ
身長151cmの私には、この大きなカバンは少し不釣り合いでした。さらに、子育てや家事で忙しい日々の中で、頻繁に使うことができなかったのも事実です。加えて、日本の湿気の多い気候でカバンの保管にも気を使わなければならず、次第に「高価で貴重なだけで使いこなせないカバン」として、私にとっての重荷となっていきました。
ブランド品への価値観の変化
手放す決断をするまで
近年、私の価値観は大きく変わりました。年齢を重ねる中で、体力の低下を実感し、重いカバンはますます使わなくなりました。また、「死んだらお金やブランド品はあの世に持っていけない」というシンプルな考えに至ったことも、手放すきっかけになりました。
実用性とデザインのバランス
高価なブランド品が悪いわけではありません。むしろ、カバンを選ぶ際には気分が上がるデザインや使いやすさを重視しています。しかし、ジプシエール37cmのように「自分の生活スタイルに合わないもの」を持ち続けることが、本当に良い選択なのかと考えるようになりました。
他の誰かに使ってもらうという選択肢
「このカバンはきっと、私ではない誰かにふさわしい」と思うようになりました。エルメスのジプシエール37cmは、そのデザインや価値を理解し、本当に必要としている人の手に渡るべきだという考えに至ったのです。
中古市場での手放し方
買取業者の選び方
手放すと決めたら、まずは複数の中古買取業者を訪ねました。査定額は譲っていただいた時の値段の約半額でしたが、10年間の思い出が詰まっていることを考えると、納得できる価格でした。
カバンの次なる旅立ち
現在、買取業者でさらなる鑑定を進めている段階です。このカバンが新しい持ち主の手元で大切に使われることを願っています。そして私自身も、新しいライフスタイルに合ったアイテムを選び直すきっかけを得ることができました。
ブランド品の本当の価値とは
ブランド品の価値は、その価格やブランド名だけで測れるものではありません。それを手にする人の生活スタイルや、実際にどれだけ活用できるかが重要です。たとえエルメスのような高級ブランドであっても、自分に合わないものであれば宝の持ち腐れになってしまいます。
ブランド品は、「持つ人を輝かせるための道具」であり、持つことでストレスを感じるなら、それは本来の目的を果たしていないと言えるでしょう。私は今回の経験を通じて、物の価値を見直す機会を得ました。
ジプシエール37cmを手放すことは寂しさもありましたが、それ以上に心が軽くなる決断でした。このカバンが新しい持ち主のもとで再び輝きを放つ日を心から願っています。
まとめ
エルメスのジプシエール37cmを10年所有して得た教訓は、ブランド品との向き合い方を再定義するものでした。物に振り回されるのではなく、自分の生活に合った選択をすることの大切さを実感しました。